ロンドン大学クイーン・メアリー校のGinestra Bianconi教授がWRHプログラム海外研究者招聘の支援を受け、工学院の中尾 裕也教授を訪問しました。

（左から中尾教授、Bianconi教授）

Bianconi 教授は応⽤数学と理論物理学の境界領域を専⾨としており、高次ネットワーク上のトポロジーとダイナミクスの相互作用に関する研究は複雑系分野に大きなインパクトを与え、同期現象や感染症の拡⼤のメカニズムに洞察を与えるとともに、機械学習や信号処理など様々な分野にも影響を与えています。⼀⽅、中尾教授の研究グループは、⾮線形システムの集団挙動、特に同期ダイナミクスを主要なテーマとして解析しています。

中尾教授とBianconi教授は、現在中尾研究室に在籍しているRiccardo Muolo博⼠の博⼠論⽂審査を通じて面識を持ちました。この関係を積極的に発展させて、Bianconi 教授の先駆的な⾼次ネットワークのトポロジーに関する理論と、中尾教授の動的縮約理論の融合を図ることにより、高次ネットワーク上の同期現象に関するより高度な共同研究の発展を目指しています。また、この共同研究は、システム制御分野にも応用が期待されます。

今後の共同研究の発展が期待されます。
（共同研究の題目：高次ネットワーク上の振動ダイナミクスへの位相縮約アプローチ）

（左から中尾教授、Bianconi教授、Muolo博士）

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