Tso-Fu Mark Chang准教授がWRHプログラムの支援を受けて1か月の台湾滞在を終えて帰国しました。
今回の派遣による成果と期間中の様子を報告いただきました。

Dr. Li（左）Chang 准教授（中央）Dr. Wang（右）

 

派遣者	科学技術創成研究院　フロンティア材料研究所　准教授　Tso-Fu Mark Chang
派遣先機関の名称	Institution Industrial Technology Research Institute
派遣先機関の国・都市	Zhudong Township, Taiwan
派遣先機関の受入研究者名・職名	Wen-Jin Li・Manager
派遣期間	2023/02/27 – 2023/03/28 (30 Days)
共同研究の題目	Development of Functional Polymer Fibers for Carbon Neutral Application

 

触媒材料によるポリマー繊維の機能化は、炭素中和に向けた新しいセンサーとグリーンエネルギー技術の開発のための有望な方法であり、これがWRHプログラムの支援による今回の台湾の産業技術研究所 (ITRI) 訪問の主な目的です。台湾のエネルギー資源は化石燃料の輸入に大きく依存しており、日本も同様の状況です。化石燃料の使用は、環境への炭素排出に関する懸念につながります。ITRI の Wen-Jin Li 博士 (図 1) は、カーボンニュートラルに関する国家プロジェクトを開始したばかりです。フレキシブルな機能性材料を実現するために、さまざまな機能性材料をフレキシブルな基板に統合することは私の一つ研究テーマです。今回のWRHプログラムにより、ITRIのLi博士のリソースと私の新規機能性材料開発の経験を活用して、カーボンニュートラルの課題についての新しい連携を開始することができます。

今回の訪問では、図 2 に示すように、Dr. Li グループの研究者に招待講演を行いました。台湾滞在中、台湾国立清華大学化学工学科と逢甲大学化学工学科を訪問し、招待講演を行い、両大学と東工大との今後の研究連携について議論しました。また、科学技術創成研究院の曽根正人教授と一緒に、新たな連携を作るために台湾中原大学を訪問し、既存の連携を強化するために台湾国立陽明交通大学を訪問しました。

WRHプログラムの支援により、東工大と台湾の研究機関との研究協力を促進すべく、台湾の他の研究者と意見交換する機会を多く得ることができました。

関連リンク
– World Research Hub(WRH) プログラム
– 曽根・Chang研究室