動物細胞の核膜における核膜孔複合体とラミンの結合の定量解析に成功
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細胞制御工学研究センター 志見剛特任准教授の国際共著論文
“Computational analyses reveal spatial relationships between nuclear pore complexes and specific lamins”
が、 J. Cell Biol. に掲載されました。(DOI:
10.1083/jcb.202007082
)
心筋症などの遺伝病における細胞病態の解明への一歩
核構造を維持する核ラミナの構造タンパク質であるラミンは、分子がつながって網目構造をとっている。核-細胞質間の高分子輸送を制御している核膜孔複合体は、この網目構造に挿入されていることがわかっている。しかし核膜孔複合体とラミンの結合については不明な点が多かった。本研究では、最新のクライオ電子線トモグラフィー法とコンピュータービジョンによる3次元構造化照明顕微鏡法の画像の定量解析を行い、核膜孔複合体がラミンのファイバー構造に沿って分布し、ELYSというタンパク質を介してラミンと結合することを明らかにした。
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