細胞生物学研究
Hiroshi Ueda 上田 宏
教授
蛋白質工学 抗体工学 生物発光 免疫測定 バイオセンサー
略歴
1986年に東京大学工学部を卒業,1992年に同大学院にて博士(工学)を取得した。同大学教員として検出診断を志向した抗体その他のタンパク質工学の研究を進め,化学工学会奨励賞,研究賞を受賞した。1998年から2年間,ラムゼー記念奨学生として英国ケンブリッジのMRC分生生物学研究所Sir Dr. Greg Winterのもとに留学し,2013より現職。現在,生物化学的測定研究会会長,酵素工学研究会副会長を務める。
WRHIへの期待
過去の留学生と我々の両者に資する国際共同研究の進展に期待しています。
研究プロジェクト
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JST未来社会創造事業「食中毒から生活者を解放する人工抗体提示細胞」
現在、食の安全は国内外を問わず消費者・食品業界の大きな関心事である。本研究では、生体の免疫系を参考にした人工抗体提示細胞を作成する。抗体を認識部位として細胞外に提示し、病原性細菌やウイルス、毒素などの抗原をキャッチし、その信号を細胞内レポーター遺伝子に伝えて発色・発光することで、食中毒の原因物質を高感度に検出可能な“パトロール酵母”を構築する。
実施期間: 2018.11 - 2021.3
関連研究者:神戸薬科大学 小林典裕 教授,麻布大学 三宅司郎 教授,東京大学 太田邦史 教授食の安全 免疫センサー 組換え抗体 酵母提示法 レポーター法
トピックス
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研究紹介ビデオ公開
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3分割した発光酵素の再構成に基づく高感度な免疫測定法が日経産業新聞で紹介されました
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抗原添加により蛍光強度が増大する蛍光蛋白質Flashbodyが日経バイオテクと日刊工業新聞に紹介されました
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政府広報誌Highlighting JAPAN 1月号でQ-bodyに関する研究が紹介されました
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科学技術振興機構戦略的国際共同研究プログラム(JST-SICORP)「日本-シンガポール共同研究」への採択が科学新聞に報道されました
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蛍光タンパク質を用いた新原理の抗体バイオセンサーに関する論文がAnalytical Chemistryに掲載され,東工大ニュースで紹介されました
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Fab型Q-bodyに関する論文がScientific Reportsに掲載され,日経バイオテク、日刊工業新聞で報道され,現代化学に解説記事が掲載されました
1991-1997 |
東京大学 大学院工学系研究科 助手 |
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1997-2000 |
東京大学 大学院工学系研究科 講師 |
2003-2013 |
東京大学 大学院工学系研究科 准教授 |
2013-2016 |
東京工業大学 資源化学研究所 教授 |
2016- |
東京工業大学科学技術創成研究院 教授 |
1995 |
化学工学会奨励賞 |
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2002 |
化学工学会研究賞 |
2012 |
Biosensors 2012 Best Paper Award |
2014 |
長瀬研究振興賞 |
2017 |
竹田国際貢献賞 |
1995 |
Promotion Award, Society for Chemical Engineers, Japan |
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2002 |
Research Award, Society for Chemical Engineers, Japan |
2012 |
Biosensors 2012 Best Paper Award |
2014 |
Nagase Foundation Award |
2017 |
Takeda International Service Award |