WRHI研究者3名が令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

WRHI研究者3名が令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

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WRHIの研究者3名が、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めたとして、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました。科学技術賞(研究部門)が2名、若手科学者賞が1名です。文部科学省が4月6日に発表し、表彰式は4月14日、文部科学省(東京都千代田区)で行われました。

科学技術賞(研究部門)は、科学技術の発展等に寄与する可能性の高い、独創的な研究又は開発を行った者が対象であり、若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。

今回受賞したWRHIの研究者3名は以下のとおりです。

・科学技術賞(研究部門)
 木村宏 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター 教授
 鈴木賢治 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 教授

・若手科学者
 土方亘 工学院 機械系 准教授

科学技術賞(研究部門)

木村宏 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター 教授

 

受賞業績:タンパク質翻訳後修飾の生細胞計測による転写制御機構の研究

この度の受賞の対象となった研究は、国内外の多くの研究者との共同研究や議論 に基づくものです。WRHIの外国人特任教員との共同研究による成果も含まれてお り、WRHIによるサポートにも大変感謝しています。今後も国際共同研究を含め、 独自性の高い先端的研究を進めていきたいと思います。

鈴木賢治 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 教授

受賞業績:医療分野における深層学習の先駆的研究開発と実用化研究

この度は、令和3年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)の受賞という栄誉にあずかり、大変光栄に思います。本賞は、我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った者に与えられるとのことで、私どもが長年に渡って追求して参りました、医療分野における深層学習の先駆的研究開発と実用化研究を評価いただき、その発展にも期待いただいておりますので、大変嬉しく思いますのと同時に、身の引き締まる思いです。近年、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる人工知能(AI)が革新的な技術として世界的に注目されておりますが、私どもは、1994年に初期の深層学習モデルの一種を先駆的に発明して以来、本モデルを改良し続け、深層学習の主要な技術開発と医療AIでの実用化に貢献して参りました。私どもが先駆的に開発した、深層学習によるノイズ除去、X線像の骨成分除去、セマンティックセグメンテーション、エンドツーエンド学習、CTとマンモグラフィの被曝線量低減は、現在盛んに研究されている重要なAI領域になっています。私ども独自の深層学習技術は汎用性の高いAI基盤技術であるため、今後様々な分野での応用と貢献が期待されます。最後に、本研究を支えて下さった研究室の皆様と共同研究者の皆様、私どもの研究室をご支援下さった皆様に深く感謝致します。

若手科学者賞

土方亘 工学院 機械系 准教授

受賞業績:磁気浮上型人工心臓の開発とその高機能化に関する研究

これまで私は、心不全患者の最後の命綱として使われる人工心臓の研究に取り組んできました。
今回受賞となった人工心臓の開発と多機能化技術は、患者の生存率向上、社会復帰の実現、生活の質の飛躍的向上に繋がると期待しています。
本成果はご指導くださった先生方、共同研究者の皆様、学生諸氏のご尽力によるものです。お世話になった皆様に深く感謝申し上げます。

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