コバルト酸鉛のスピン状態転移、電荷移動転移を発見

コバルト酸鉛のスピン状態転移、電荷移動転移を発見

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負熱膨張材料などへの応用に期待

東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の酒井雄樹特定助教(神奈川県立産業技術総合研究所常勤研究員)、東正樹教授、Zhao Pan(ザオ パン)研究員らの研究グループは、「Pb2+ 0.25Pb4+ 0.75Co2+ 0.5Co3+ 0.5O3」という他に例のない電荷分布を持つペロブスカイト型酸化物コバルト酸鉛(PbCoO3)に圧力を印加すると、スピン状態転移と電荷移動転移を生じることを発見した。

この際に体積の連続な収縮も観測されており、実用面では新しい負熱膨張材料につながることが期待される。

東教授らは2017年に世界で初めてPbCoO3の合成に成功している。今回の研究成果により、学術はもとより、産業分野でも負熱膨張材料だけでなく新素材として、さまざまな分野での活用につながるものとみられる。

研究成果は2月21日付で米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」オンライン版に掲載された。

 

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