WRHI招聘について聞きました(アンケート結果)

WRHI招聘について聞きました(アンケート結果)

WRHIからのお知らせ

 

WRHIで海外研究者を招聘(雇用)するようになって3年が経過しました。

よりよいサポート体制を構築するために、受入れ教員と海外研究者本人にアンケートを実施しました。

海外研究者が日本で研究するにあたり、受け入れ側と本人は何に困り何を良いと感じたのでしょうか?

 

 

〈受入れ教員へのアンケート結果について〉WRHI事務室より

・WRHIはプログラムの一環として、海外で所属を持っているトップクラスの研究者を東工大で長期(3年)で雇用し、来日日数に応じて給与を支払っている。以前は単発で海外の先生を招聘するケースが多かったようだが、3年雇用とするため、年2回まで、期間を問わずお越しいただけるようにした。 それにより、長期間の展望をもって共同研究することができるようになったとお褒めの言葉をいただき、今年度は多くの共著論文が採択に至っている
・海外からの研究者を招聘するのは事務手続が比較的容易なためこれまで多くの研究者が来日しているようだ。 
 しかしながら,雇用するとなると敷居が高くなり、数々の問題が噴出することになる。雇用することは非常にメリットが多いが、日本人が雇用される場合と同じだけの 事務手続きに加えて外国人特有の問題へ個別の対応が必要となる。東工大のシステムは英文化されていないところが多いため、本人で手続きできない部分は受入れ教員等で カバーせざるをえない状況である。そのせいもあり海外からの研究者を雇用したことがない受入れ教員にとっては仕組みが煩雑で二の足を踏むこともあるかもしれない。
 今回のアンケートにお答えいただいた皆様には、まだ大学としての受け入れ態勢が十分整備されていないため多々苦労があったにもかかわらず、押しなべて「研究の成果が上がった」とお答えいただけた。

・外国からお越しいただき研究に集中してもらうためには、受け入れ側の体制をハード面ソフト面ともに整えることが肝要である。
 WRHIも当初は手探りであったためサポートの足らないところが多々あったが、この3年間で海外研究者を雇用するにあたって必要なノウハウを積み上げてきた。
・共用研究室の整備も進み、今後も改善を重ねてより受入れ教員に寄り添ったサポートの仕方を模索していきたい。
・将来的には海外から研究者を呼びたい受入れ教員の窓口を1か所とし、一括してサポートできる体制作りが望まれる。 

 

受入れ教員へのアンケート結果

 

〈海外招聘者本人へのアンケート結果について〉WRHI事務室より

・すでに受入れ教員と共同研究をされている海外研究者が多かったため比較的好意的にとらえていただいている。
・現在は一重に受入れ教員への信望にたよっているところが大なので、教員の負担を減らす必要がある。
・研究のみならず、日本という国に興味があって来てみたいという研究者が少なからずいるので、付加価値を考えてもよいかもしれない。
 研究者同士が交流できる場を設けたり、生活を楽しめるための情報を発信できると滞在に彩りができるだろう。

海外招聘者へのアンケート結果