2019年海外派遣報告 田島真吾助教

2019年海外派遣報告 田島真吾助教

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2019.12.24-2020.1.02

WRHI海外研究機関への派遣支援プログラムにより,オレゴン州立大学(Oregon State University)のDr. Burak Sencerを訪問し,共同研究の打ち合わせおよびブリティッシュコロンビア大学(The University of British Columbia)にて実験を行った.

 

Dr. Sencerは,自身が運営するManufacturing Process Control Laboratoryにて精密運動制御や機械加工プロセスについての研究に従事しており,多軸工作機械の軌跡最適化についての知見も有している.今回の共同研究では,5軸工作機械を対象に高速高精度な制御を目的とした微小ブロックのリアルタイム補間による軌跡最適化に取り組んでいる.特に,サイクル時間の減少や速度プロファイルの周波数成分に注目して,生産効率向上および高精度な位置決め・送り制御の実現を目的としている.

オレゴン州立大学では,Dr. Sencerの研究室を訪問し,共同研究内容や今後の研究方針についての打ち合わせを行った.また,Dr. Sencerの研究室に所属する大学院生やオレゴン州立大学でロボット工学を専攻する学生らとも話す機会があり,日本の大学とアメリカの大学での教育や研究方法についてなど,有益な意見を交わすことが出来た.ブリティッシュコロンビア大学では,5軸工作機械を用いて共同研究プロジェクトで提案している新しい5軸工作機械の軌跡生成法について実機での検証を行い,共同研究を進めていく上で有用となる結果を得ることが出来た.

 

最後に,本共同研究のための海外派遣を支援いただいたWRHIに感謝を述べたい.今後は,本派遣で得られた研究成果を基に共同研究を進めていき,共著論文執筆を行う予定である.

 

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